2010年01月12日

一勝九敗 柳井正

uniqlo.JPGデフレ時代の勝ち組の代表格となった
「ユニクロ」の柳井さん。デフレに関
係なく、よい品質で親切な価格の商品
はいつの時代も熾烈な市場争いに勝て
るのでしょう。ただ、薄利多売の中で
しっかりと利益を確保する経営手法は
簡単に真似できないと思います。




■ 感想 >>>

柳井正『一勝九敗』 柳井さんが実家の紳士服店に入社してからファーストリテイリング社を設立し拡大発展させた軌跡における各々のポイントで何を考え何を実行したか?を細かい章立てで説明してくれています。ただ、当たり前ですが実務書ではないのであくまでも柳井さんの『経営に対する考え方』が記されています。今時点で経営者もしくは経営に携わる仕事をしている方には、経営のヒントが満載の本だと思いますわーい(嬉しい顔)

柳井さんは、第1章の冒頭で読者に語りかけます。

「会社」とは、どういうものか。考えたことはおありだろうか。
個人で商売をしようとする人以外は、初めて就職するときに、どんな仕事に就きたいかよりも、まずどの会社に就職しようか、と考える。一旦就職してしまえば、今度は生活のすべてが会社と一体化したような、会社というものが何か非常に安定的なもので、会社のおかげで生活できているような感覚を持つ人が多いのではないだろうか。
でも、ぼくはそうは考えない。(P18)


私は、会社に属する人材をざっくりと大別すると、「会社に頼り会社にぶら下がる人材」と「会社を利用し自己実現を目指す人材」の2種類が存在すると思っています。経営者であれ会社員であれ、現状に甘えることなく積極果敢に自分の仕事と向き合って結果を残す人材が有能な人材と思います。柳井さんが示唆しているのは経営者意識を持った自立した職業観を保持することです。

この本を読むと、中小企業が大企業に成長していく過程のターニングポイントにおける経営手腕の勉強にもなりますが、何より柳井さんの経営哲学を垣間見て自分の仕事に活かすヒントを与えてくれる本ですわーい(嬉しい顔)

巻末に、「経営理念の説明」がありますが、この経営理念の中には経営で重要視すべきキーワードが満載で読み込んでいくと自分の考え方の足りない部分を気づかせてくれて、とても参考になりました。下記が、その経営理念です。文末に『経営』という単語がありますが、この『経営』を『自分』に置き換えて読んでみて下さい。更なる自分の努力目標が見えてきますわーい(嬉しい顔)

第 1条 顧客の要望に応え、顧客を創造する経営
第 2条 良いアイデアを実行し、世の中を動かし、社会を変革し、社会に貢献する経営
第 3条 いかなる企業の傘の中にも入らない自主独立の経営
第 4条 現実を直視し、時代に適応し、自ら能動的に変化する経営
第 5条 社員ひとりひとりが自活し、自省し、柔軟な組織の中で個人ひとりひとりの尊重とチームワークを最重視する経営
第 6条 世界中の才能を活用し、自社独自のIDを確立し、若者支持率No.1の商品、業態を開発する、真に国際化できる経営
第 7条 唯一、顧客との直接接点が商品と売場であることを徹底認識した、商品・売場中心の経営
第 8条 全社最適、全社員一致協力、全部門連動体制の経営
第 9条 スピード、やる気、革新、実行力の経営
第10条 公明正大、信賞必罰、完全実力主義の経営
第11条 管理能力の質的アップをし、無駄を徹底排除し、採算を常に考えた高効率・高配分の経営
第12条 成功・失敗の情報を具体的に徹底分析し、記憶し、次の実行の参考にする経営
第13条 積極的にチャレンジし、困難を、競争を回避しない経営
第14条 プロ意識に徹して、実績で勝負して勝つ経営
第15条 一貫性のある長期ビジョンを全員で共有し、正しいこと、小さいこと、基本を確実に行ない、正しい方向で忍耐強く最後まで努力する経営
第16条 商品そのものよりも企業姿勢を買ってもらう、感受性の鋭い、物事の表面よりも本質を追求する経営
第17条 いつもプラス発想し、先行投資し、未来に希望をもち、活性化する経営
第18条 明確な目標、目的、コンセプトを全社、チーム、個人が持つ経営
第19条 自社の事業、自分の仕事について最高レベルの倫理を要求する経営
第20条 自分が自分に対して最大の批判者になり、自分の行動と姿勢を改革する自己革新力のある経営
第21条 人種、国籍、年齢、男女等あらゆる差別をなくす経営
第22条 相乗効果のある新規事業を開発し、その分野で No.1 になる経営
第23条 仕事をするために組織があり、顧客の要望に応えるために社員、取引先があることを徹底認識した壁のないプロジェクト主義の経営
(P233-P260)


■ 目次 >>>

T 家業からの脱皮
U 挑戦と試行錯誤
V 急成長からの転換
W 働く人のための組織
X 失敗から育てる次の芽

■ 著者 >>>

柳井正

早稲田大学政経学部経済学科卒。ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。

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■ その他、経営者の書籍 >>>

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posted by 平蔵 at 00:09 | Comment(0) | 柳井正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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