2010年05月02日

社員心得帖(新入社員の心得) 松下幸之助

matsushita4.jpg駅前のいつもの本屋
PHP文庫の棚を見ていたら

松下幸之助さんの
社員心得帖が目にとまる。

経営の神様からの教えを
読んでみたくなった。

新入社員の心得とは…


■ 目次 >>>

第一章 新入社員の心得
第二章 中堅社員の心得
第三章 幹部社員の心得





■ 感想 >>>

松下幸之助さんが、「まえがき」で至極のメッセージで語りかけてくれます。
仕事というものは、本来、きわめて奥行きが深いもので、やればやるほど豊かな味わいが出てくるものです。つまり、“きょう一日、自分ながらよくやった”と、自分で自分をほめられるほどに一生懸命仕事に取り組む日々を重ねていってこそ、自分の実力が向上し、仕事の成果も高まります。また、その仕事を通じ、企業の活動を通じて人々の役に立つこともできて、社員としての喜びや生きがいといったものを、より豊かに味わうことができるのだと思うのです。

第一章:新入社員の心得(11編)の中から、私が特に感じ入った4編が下記です。

運命と観ずる覚悟を(P14)

社員として会社に入ったら、まず何よりも“自分がこの会社に入社したのは、一つの運命である”というような覚悟をもつことが大切だと思います。(中略)一つの運命観というか覚悟を、ある程度もっていることが、私は非常に重要と思うのです。“これはおれの運命なんだ”という覚悟ができれば、そこに度胸がすわり、力強い信念が生まれます。

昨今は、終身雇用制度の崩壊から短い在籍期間で転職を繰り返す若者が急増している。社会環境・経済環境からして、仕方ない現状であるとは思う。ただ、松下幸之助さんが言う、“会社に入社したのは運命である(=最終的には、自分の判断で入社したという前提)”という観点に立ち、会社員として自分の仕事で最大限の結果を出すためにも、運命論的な「覚悟」がある人とない人の差はかなり大きいと思う。

無理解な上司、先輩(P29)

非常にうまく指導してくれる師匠、世間で「非常にいい先生だ」といわれるような理解のある人について習っていくことは、きわめて好ましいことだと思うのです。けれども、その反面に、そういうところからは、いわゆる“名人”は出にくいとも考えられます。(中略)めちゃくちゃに言われる。“ばかばかしい。もうやめてしまおう”と思う場合が何度もある。しかし、それでも耐えしのびつつ辛抱してやっていく。そして何ものかをみずから会得した人に、先生を超えるような名人が出てくるということでしょう。

私の場合、自分の都合中心でのみ仕事をする上司・自分の過去の栄光にすがり自慢するだけで何もしない上司・ミスには容赦ないが何もアドバイスしない上司と反面教師である方々とのご縁が多かった。あと、20代後半で管理職になった時には、年配の部下から強烈なイジメを受けた。(今思うと、当時の仕事レベルの低さが原因だったと思うので自分の未熟さが原因(汗))そういう環境もあったが、自己成長のために仕事に必死に取り組んで乗り越えてきたつもり。ようは、上司・先輩は選べばないのだから、常に自分の仕事に向き合って真剣に努力することを松下幸之助さんは説いているのだと思う。

礼儀作法は潤滑油(P37)

「最近の若い人は、礼儀を知らない」ということをときどき聞きますが、そういうことは、職場においてもよくいわれているようです。(中略)性別や年齢、ものの考え方など、いろいろの面で異なる人々が相寄って仕事をしていくのが職場です。したがって、そこにはやはりお互いのあいだを滑らかに支障なく動かすための潤滑油がいるわけです。その役割を果たすのが礼儀作法だと思うのです。ですから、礼儀作法というものは、当然心のこもったものでなければなりませんが、心に思っているだけでは、潤滑油とはなり得ません。やはり、形にあらわし、相手に伝わりやすくしてこそはじめて生きてくるものです。

私が思うに、新卒からの新入社員は社会生活の在るべき礼儀作法を知らないだけだと思う。だから、昨今の社員教育は“躾(しつけ)教育”と言われている。それよりも、社会人3年以上たった人間が、礼儀作法というよりかは、気配り・心配りが出来ないことには問題を感じる。組織で生きていく限りにおいては、自分ひとりでは何も出来ない。周りの協力があっての共同作業なのだから円滑な人間関係を構築し、皆が気持ちよく仕事が出来る配慮を自分が行わなければ誰が行うのか?利他主義の成熟した精神への努力を惜しんではいけないのにと思う。心は鏡、自分の気使いは必ず自分に返ってくる。

自分の働きと給料(P54)

皆さんの月給がかりに十万円であれば、十万円の仕事しかしなかったら、会社には何も残らない。そうなれば、会社は株主に配当もできないし、国に税金も納められない。だから、自分の今月の働きが、はたしてどのくらいであったかということを、常に自分に問うていく必要がある。(中略)まあ常識的には、十万円の人であれば少なくとも三十万円の働きをしなくてはならなだろうし、願わくば百万円やってほしい。そういうふうに自分の働きを評価し、自問自答して自分の働きを高め、さらに新しい境地をひらいていってもらいたい。そういう姿勢が全部の社員に及んでいけば、そこには非常に力強いものが生まれてくると思うのだ。

まさに経営者意識の本質だと思う。社員が、自分の働きを評価し給与換算するには、会社側の透明性ある経営も必要である。ただ、何となく仕事して安定的に月給をもらっている人間で、優秀な人材とは出会ったことがない。やはり、給与分以上の結果を出す事を念頭において仕事をしている人材は、木目の細かい完成度の高い仕事をする傾向にあると思う。経営者意識は、会社側からのしくつこいくらいの発信と、受け取る社員側の職業観の高さによって浸透していくもの。経営が順調な会社は、経営の情報開示も進んでいるし社員の職業観のレベルも高い。自分自身、まだまだ課題山積みなので努力しなければならない。

※第二章:中堅社員の心得、に続く…


■ 著者 >>>

松下幸之助

松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)の創業者。世界的な総合家電メーカーである「松下電器」を一代で築いた人物。


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posted by 平蔵 at 19:01 | Comment(0) | 松下幸之助 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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