2010年05月02日

社員心得帖(中堅社員の心得) 松下幸之助

matsushita5.jpgこの社員心得帖は、
松下幸之助さんが86歳
1981年に上梓された。

時代は変わっても、
仕事をする人間の職業観には
不変の法則があるのだろう。

優しく丁寧に語り掛けくれる
文体であり、すっーと心に
沁みいる至極の哲学。

中堅社員の心得とは…


■ 目次 >>>

第一章 新入社員の心得
第二章 中堅社員の心得
第三章 幹部社員の心得





■ 感想 >>>

松下幸之助さんが、「まえがき」で至極のメッセージで語りかけてくれます。

仕事というものは、本来、きわめて奥行きが深いもので、やればやるほど豊かな味わいが出てくるものです。つまり、“きょう一日、自分ながらよくやった”と、自分で自分をほめられるほどに一生懸命仕事に取り組む日々を重ねていってこそ、自分の実力が向上し、仕事の成果も高まります。また、その仕事を通じ、企業の活動を通じて人々の役に立つこともできて、社員としての喜びや生きがいといったものを、より豊かに味わうことができるのだと思うのです。

第二章:中堅社員の心得(14編)の中から、私が特に感じ入った4編が下記です。

社長、部長はお得意先(P64)

会社で月給をもらって働いているといういわゆるサラリーマンとしての考え方をもう一歩飛躍させて、自分は社員としての仕事を独立して営んでいる事業主だと考えたらどうか、ということです。(中略)自分が事業の主人公だと考えれば、周囲の同僚や上司は、みな自分の事業を成り立たせてくれるお客さん、お得意先だということになります。であれば、お得意先にはサービスしなければなりません。

周囲の部下・同僚・上司、お互いが協力者であり運命共同体とは考えているが。お得意先とは考えたことがなかった。(反省)結局、自分が高み(人間的向上・能力的向上)に上がるには、一人の力では無理なので、周囲の協力なくして成長なしと考えれる。周囲の部下・同僚・上司がお得意先と定義してみるとかなりのサービスは頑張れるな。と思う(笑)

信頼される第一歩は(P78)

たとえば私が、社員の人に「君、すまんが、こういう人のところへ電話をかけてくれんか。きょうの午後お会いする約束をしていたのだが、急に都合が悪くなった“申し訳ないないがあすにしてほしい”ということを電話でお伝えしておいてくれ」と頼んだとします。そういう場合、だれもが、「はい、承知しました」と言って、電話をしてくれます。ところが、そのあとで、「先ほどの電話、かけておきました。先方さんもそれで結構だということでした」と、キチンと報告してくれる人と、そうでない人がいるのです。(中略)私は、そうしたちょっとしたことが、周囲の人に安心感を与え、そこからその人に対する信頼が少しずつ集まり、高まるのではないかと思います。

社会人の原理原則のひとつ、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)が出来ない人が確かに多い。ホウレンソウ以外にも、大切な原理原則、“約束を守る”というのがあるが。信頼残高を積み上げるには、大きな約束はもちろんのこと、ほんの些細な小さな約束をも一つ一つを遵守していくことで信頼される人物になれると思う。人は、自己愛と自己保身の固まり、ついつい他者よりも自分の都合を優先してしまう。究極の利他主義を貫ける人はゼロに等しいと思うが、利他主義への努力をすることを忘れてはいけないと思う。

仕事に命をかける(P103)

今日、会社員とかサラリーマンといわれる人の中で、自分の仕事、職務というものに、命をかけているという人は、どれぐらいいるでしょうか。「仕事に命をかけるなど、そんなもったいないことは……」と言う人がおそらく少なくないと思います。しかし私は、自分の仕事に命をかけるということほど、大きな喜びはないと思います。(中略)そのように仕事に自分の全生命を打ちこむというような真剣な態度で臨んだ結果、ほんとうに死ぬとうことはめったにない、かえって活力が湧き、仕事のしがい、生きている喜びをより豊かに味わうことができる、とそう思うのです。

高度成長期には仕事に命をかける人は多かった思う。現在では、古臭い考え方なのだろうか?いや、現在、成功している人間は、今でも仕事に命をかけている。結局、甘えの社会構造の中で気概ある武骨な精神で仕事(=人生)に立ち向かう人間が少なくなったのだろう。死ぬほど努力して、その先で出会える自分は、一回りも二回り人間的向上・能力的向上が待っているのにな。とまだまだ発展途上である自分だが声を大にして言いたい。努力は必ず報われる。

上役への思いやり(P120)

「たとえば、君が、課長と一緒に夜遅くまで残業をしたとする。そうすると、君は若いから元気でも、相当年輩の課長には、疲れが感じられることもあるだろう。そんなときに『課長、ひとつ肩でももみましょうか』ということが言えるかどうか。会社は仕事の場なのだから、そんなこと言う必要もないといえば確かにそのとおりである。しかし、もし君がそういうことをひと事、ふっと言ってあげたなら、それは、どれだけ課長の慰めとなることか。(中略)ぼくはそういう心のかよいあいの中に、仕事がはかどり、ものを生み出す原動力があると思う。だから、君にも、そういう思いやりが、上司に対してはもちろん、周囲の人たちに対して自然にできる人になってもらいたいし、そうなってこそ、君の仕事の成果も大いに高まるのではないか」

最近は、こういう心温まる場面に遭遇しなくなった。それは、自分自身が出来ていないからなのだろう。論語の教え、忠恕(他人に対する思いやりが深いこと)。忠恕の人が、少ない世の中は荒んでいくだけなのだろうか。まずは、自分から再スタートしようと思う。上役への思いやり、頑張ろうと思う。

※第三章:幹部社員の心得、に続く…


■ 著者 >>>

松下幸之助

松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)の創業者。世界的な総合家電メーカーである「松下電器」を一代で築いた人物。


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posted by 平蔵 at 23:35 | Comment(1) | 松下幸之助 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ツイてる!ブログを始めました。私が感動したお薦めの本をあなたと共有したいと思います。幸せになれる本の情報をお届けいたします。いろいろなブログを訪問して勉強中です。参考になりました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
Posted by ツイてる! at 2010年05月17日 19:46
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