2010年05月04日

社員心得帖(幹部社員の心得) 松下幸之助

matsushita6.jpg松下幸之助、経営の神様。
パナソニック(旧:松下電器産業)を
一代で築き上げた実業家。

経営の神様だから、
心に響くことばを語れるのではなく、

心に響くことばを語れるから
経営の神様になったのだろう。

と同時に、孤高の哲学者と思う。


幹部社員の心得とは…

■ 目次 >>>

第一章 新入社員の心得
第二章 中堅社員の心得
第三章 幹部社員の心得





■ 感想 >>>

松下幸之助さんが、「まえがき」で至極のメッセージで語りかけてくれます。

仕事というものは、本来、きわめて奥行きが深いもので、やればやるほど豊かな味わいが出てくるものです。つまり、“きょう一日、自分ながらよくやった”と、自分で自分をほめられるほどに一生懸命仕事に取り組む日々を重ねていってこそ、自分の実力が向上し、仕事の成果も高まります。また、その仕事を通じ、企業の活動を通じて人々の役に立つこともできて、社員としての喜びや生きがいといったものを、より豊かに味わうことができるのだと思うのです。

第三章:幹部社員の心得(13編)の中から、私が特に感じ入った5編が下記です。

“部下が悪い”のか(P126)

ある一つの部の業績がどうももうひとつあがらないという場合、その担当の部長から言いわけを聞くことがあります。どんな言いわけかといいますと、「一生懸命やっているのですが、課長の人たちの中に、どうも適当でない、使いにくい人がいて、成績があがらないのです。申し訳ありません」確かに現実の姿としては、そのとおりのことがあると思います。しかし、だからといって、部長にそのような言いわけが許されるものでしょうか。(中略)部の運営がうまくいくもいかぬも、部長一人のあり方いかんにかかっている、つまりは部長一人の責任であるということですが、会社が着実に発展していくためには、そういうことが日に月に適切に行わなければなりません。それだけの責任を常に負うているのだという自覚こそ、幹部社員として欠かせない一つの大切な要件ではないかと思います。

“私の責任です”(P131)

つまり長たるものは、その判断をするにあたって、最終的には自分一人の責任においてこれをしなければなりません。いくら大勢で決めたことだからといって、一度それを採用したからには、すべての責任をみずからが負うのが本当です。「それは私の責任です」ということが言い切れてこそ、責任者たり得るわけです。

上司は部下を選べなければ、部下も上司を選べない。そういう会社組織の中において、他者のせいにしたくなる気持ちは解るが、そこを自己責任原則に照らし合わせて乗り切っていくことが特に幹部社員には必要と思う。(これは、新入社員・中堅社員も同じこと)部下をマネジメントできていない自分を反省し、その改善の努力をすることが先決と思う。その努力の後でも、どうにもならない問題社員が変われないなら英断も必要かと。自分の人生、自分が主役なら、全ての責任も自分。自己責任原則の深い理解を進めていかなければならない。

人を育てる要諦(P140)

“企業は人なり”ということがよくいわれますが、会社の経営において、よき人材を育てる必要があることは、改めていうまでもありません。一つの部や課においても、人材が次々に育ってこそ、その成果もあがり、発展が生み出されるわけで、人材育成は、責任者が一刻もゆるがせにできない大切な任務の一つです。(中略)私はその一つというかその基本として、まずその部なり課の方針というものをはっきり示す、ということをあげたいと思います。

リーダーシップ論の中に「意味付与力」という事場がある。目的・目標をしっかりと組織に説明・浸透させる能力のこと。業務を点でしか見ていない社員を作るのではなくて、方針・周辺理解も含めて、業務を線で考えれる社員は強い。“企業は人なり”、その人を育てるためにも、意味付与力の実践が肝要と思う。

悩みあればこそ……(P172)

一つの部門の責任者あるいは一つの会社の幹部として仕事をしておりますと、つぎからつぎにと、いろいろな問題がおおってきます。(中略)“幹部社員には悩みや不安が多いのが当然で、それがいやなら職を辞せばいい”といったように、まずは腹をすえる。その上でそういう心配、悩みがあるからこそ、自分たちは勉強するんだ、それがお互いの刺激、薬ともなって新しい工夫やすぐれた品物を生み出すことができるんだ、というように考え、その心配、悩みを克服していく。そういうところに幹部社員としての仕事の喜び、さらには生きがいを見出していくという姿勢が大切ではないかと思うのです。

深く苦悩し、そこから這い上がってきた人間は強い。過保護に育てられた人間には、少しの苦労で心が折れてしまう傾向があると思う。先人の言葉、苦労は買ってでもしろ。は本質を言い当てている気がする。深く悩み苦しむから、真剣に現状打破の知恵が出てくることを自覚し、苦悩を乗り越える人間教育が今、必要ではないだろうか。

好きになる(P182)

最後にもう一つ、すべての社員に共通し、これまで述べてきたさまざまな心得を実践する原動力ともなるのではないかと考えれることについて、ふれておきたいと思います。(中略)ひと言でいえば、自分の仕事を心底、好きになる、ということです。仕事というものは、“会社から命じられたし、自分は社員であるからやらざるを得ないんだ”というようなことでは、いい仕事はとうていできません。仕事を進めていく過程では、はたの人が見たら、“つらいだろうなあ、気の毒だ”と思うような場合も、しばしばあると思います。(中略)しかし、はた目にはそういう状態であっても、自分自身としては少しも苦痛ではない。仕事のことを考えることが、面白くて面白くてしようがないんだ、というようなことが考えれるかどうかということです。

昨今、仕事が好きで楽しくてしょうがないんです。という発言には出会わない。よく聞く言葉、面倒くさい・効率悪い・意味あるのでしょうか?など。「まずは、やってみよう!!でも、やるにあたって、こういう言・あういう言が出来ますね」と思考回転が出来る人が能力向上し結果を出す社員になると思う。実際、そういう人間がメキメキと音を立てて成長していく様を見てきた。好きこそものの上手なれ、ということだろう。

松下幸之助さんの社員心得帖。新卒者・転職したばかりの人は、とても参考になる本。中堅社員・幹部社員は自分の襟を正すきっかけをもらえる本。偉大なる先人:松下幸之助さんの言葉にふれることが出来て嬉しく思って読了。これからも頑張るぞ!!!


■ 著者 >>>

松下幸之助

松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)の創業者。世界的な総合家電メーカーである「松下電器」を一代で築いた人物。


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posted by 平蔵 at 23:52 | Comment(1) | 松下幸之助 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ツイてる!ブログを始めました。私が感動したお薦めの本をあなたと共有したいと思います。幸せになれる本の情報をお届けいたします。いろいろなブログを訪問して勉強中です。参考になりました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
Posted by ツイてる! at 2010年05月17日 19:45
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